炭酸水や重曹水でうがいをすると虫歯予防であったり口臭予防であったりのメリットがあると言われていますが、本当なのでしょうか?
重曹には掃除の時に汚れがよく落ちたり、消臭効果があるなど様々な効果やメリットがあるので、うがいでも効果やメリットがありそうですが、逆にデメリットや注意点などはないのでしょうか?
この記事では、炭酸水うがいや重曹水うがいの効果や炭酸水や重曹水の作り方について、また口臭予防や鼻うがいの効果や注意点について調査してみました。
炭酸水うがいや重曹水うがいについて興味のある方は、注意点も合わせて参考にしてくださいね!
炭酸水うがいや重曹水うがいは効果があるの?
炭酸水でうがいをするとサッパリとしそうというイメージがありますよね。
そして重曹水というとお掃除に使うイメージが強いのではないでしょうか?
そんな炭酸水や重曹水を使ってうがいをすることで、どのような効果があるのでしょうかか?
そもそも炭酸水や重曹水とはどんなものなのか解説していきますね。
うがいに効果のある炭酸水や重曹水とは何?
まず、うがいに効果的な炭酸水についてですが、コーラやサイダーのような添加物や糖分などが入った炭酸飲料のことではありませんよ。
もしもそのような炭酸飲料でうがいをしてしまうと、口の中がべたついてしまったり、虫歯の原因になるなど逆効果になってしまいますのでご注意くださいね。
うがいに効果的と言われる炭酸水は、「重曹とクエン酸を使って作る炭酸水」のことです。
そして、重曹水は言葉のままですが「重曹のみを使う」のが重曹水ですよ。
重曹水の場合でも、重曹(炭酸水素ナトリウム)は重炭酸ソーダという名称があります。
なので、おおざっぱなくくりで重曹水うがいのことを“炭酸水うがい”と呼ばれていることもありますが、厳密に言うと、炭酸水と重曹水はちょっと違います。
炭酸水は、水に二酸化炭素が溶け込んだもので、味はなく酸性です。
重曹水は、水に重曹(炭酸水素ナトリウム)を溶かしているので、少ししょっぱい味がして、アルカリ性になっていますよ。
しかし、重曹とクエン酸で作る炭酸水も、重曹のみで作る重曹水もどちらもうがいに使うと良い効果・メリットがありますよ。
では、それぞれの炭酸水と重曹水でのうがいにはどんな効果・メリットがあるのか、作り方についてご紹介しますね。
炭酸水うがいの効果や作り方は?
うがいに適している炭酸水は糖分や添加物の入っていない炭酸水のことでしたが、まず炭酸水でうがいをするとどんな効果やメリットがあるのでしょうか?
炭酸水うがいの効果は何?
まず炭酸水をうがいに使うポイントとしては、『ウイルスや微生物は炭酸の中では生きられない』ということが挙げられますよ。
そのため、炭酸水でうがいをすると風邪の予防ができると言われていますよ。
また、炭酸水でうがいをすると喉の開きがよくなり、声が出しやすくなると言われています。
さらに、口を動かくことが疲れて、口の中を噛んでしまうような時、炭酸水でうがいをすると炎症を抑えてくれる効果が期待できますよ。
うがいで使う炭酸水の作り方は?
では、炭酸水うがいに使う炭酸水の作り方についてご紹介しますね。
うがいに使う炭酸水は、食用の重曹とクエン酸を使って作りますよ。
1.ミネラルウォーター(または煮沸させた水道水)500mlを炭酸飲料が入っていたペットボトルと蓋を使い、よく冷やしておきます。
2. 冷えたミネラルウォーターに食用の重曹を小さじ1、クエン酸を小さじ1入れてペットボトルを振ります。
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炭酸水を作る時の注意点として、重曹とクエン酸をまぜると二酸化炭素が発生して炭酸のように泡立ちます。
分量を間違えると軽い爆発のような状態を起こしてしまう可能性があるので気をつけてくださいね。(分量は守るようにしましょう!)
では次に、重曹水うがいの効果・メリットや作り方をご紹介しますね。
重曹水うがいの効果や作り方は?
炭酸水は食用の重曹とクエン酸とで作ることができ、風邪の予防などに効果が期待できましたね。
では次に、重曹水でのうがいの効果や作り方についてご紹介していきます。
重曹水うがいの効果は何?
重曹水でのうがいは、虫歯菌などへの殺菌効果があると言われていますよ。
もともと人の口の中というのは、ほぼ中性を維持しています。
しかし、食事をすることによって口の中は一気に酸性に傾いてしまいます(食べ物はほとんど酸性の物が多い)。
食後すぐの口の中は酸性環境になり、歯のエナメル質を溶かしてしまう環境になってしまうんですよね。
通常唾液により30~40分程度で口の中は中性に戻りますが、酸性の時間を減らすことで虫歯リスクがその分減ると考えられますよね。
そこで、効果を発揮するのが重曹水なんです!
先ほどご紹介したように、重曹水は“弱アルカリ性”でしたね。
酸性はアルカリ性で中和することができるので、食後に重曹水でうがいをすることによってすばやく口の中を中和することができますよ。
このように、重曹水を使ったうがいで口腔内を中性に戻すことができるので、重曹水うがいは殺菌の効果が期待できる、ということですね。
また、ほかにも重曹水うがいで期待されている効果には以下のものが挙げられますよ。
・歯の黄ばみを抑える
・口臭予防
ではこのような効果やメリットのある重曹水はどうやって作るのでしょうか?
うがいで使う重曹水の作り方は?
うがいで使う重曹水を作る時は、食用の重曹を使用しますよ。
では、そんな重曹を使用した炭酸水の作り方をご紹介しますね。
1.コップ一杯の水を用意する。(水道水でも可)
2.食用の重曹をスプーンの半分程度入れて混ぜる。
1.500mlのペットボトルに水を入れる。(水道水でも可)
2.食用の重曹を小さじ1杯(3g)ペットボトルへ入れる。
3.重曹が混ざるようにペットボトルを振る。
4.保存期間の目安は1~2か月、冷蔵庫に入れておくと良い。
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このように重曹を使うと、とてもシンプルで簡単に作ることができますよ。
そしてこの重曹水で、10秒程度いつものようにうがいをするだけで重曹水うがいの効果が期待できますよ。
炭酸水や重曹水を作る時の注意点としては、重曹は無害ではありますが、うがいで使う場合は「食用の重曹」を使用してくださいね!
また、重曹には塩分が含まれているので、塩分制限をしている人は飲み込まないように気をつけてください!
<炭酸水でのうがいの効果>
・風邪の予防
・喉が開き、声が出しやすくなる
・口腔内の炎症を抑える
⇒ 作り方:重曹とクエン酸で作る
<重曹水でのうがいの効果>
・初期の虫歯菌への殺菌効果
・歯の黄ばみを抑える
・口臭予防
⇒ 作り方:重曹で作る
では次に、この重曹水うがいをすることで期待される効果の一つの口臭予防について、もう少し詳しくお話しますね!
重曹水うがいの効果とは?なぜ口臭予防になるの?
炭酸水や重曹水を使ってうがいをすると風邪予防や虫歯の予防など嬉しい効果が期待できましたね。
そして、この重曹水うがいでは口臭予防の効果もあると言われているのですがなぜでしょうか?
重曹は、そもそも汚れを落としたり臭いを消したりということにとても効果的な便利アイテムですよ。
それと同じことが口の中でも起こるので、口臭にも効果があると考えるとイメージしやすいのではないでしょうか?
私たちの口臭の原因と言われているのは揮発性硫黄化合物(きはつせいいおうかごうぶつ)という口腔内の細菌によって産生されるものがあります。(酸性のもの)
そんな揮発性硫黄化合物を、重曹の弱アルカリ性の性質を使って中和することで、気になる口臭を減らすことができるんですよ。
また重曹水は、口臭予防と共に歯周病対策としても効果を期待されていますよ。
重曹水は弱アルカリ性で、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物を中和してくれる
では次に、うがいはうがいでも鼻うがいの効果についてご紹介していきますね。
重曹水で鼻うがいの効果はある?
重曹水では虫歯予防の他にも口臭予防にも効果が期待できましたね。
では次に、口腔ではなく、鼻うがいについて見ていきましょう。
うがいの中には、「鼻うがい」というものもありますが試してみたことがあるでしょうか?
一般的に鼻うがいとは、その名の通り鼻に水を入れてその水を口から出す、といううがい方法です。
ここでは鼻うがいの効果と鼻うがいを重曹水でした時の効果についてご紹介しますね。
鼻うがいの効果は何?
まず初めに鼻うがいの効果についてお話しますね。
鼻うがいをすると、鼻から喉の奥にかけて洗い流すことができるので鼻の奥にあるほこりやウイルス、膿などを取り除きやすくなりますよ。
鼻うがいの結果、たんや鼻づまり、花粉症、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などの様々な鼻トラブルの症状を軽くする効果が期待できると言われています!
しかし、「鼻うがいって痛いんじゃないの?」と少し不安に感じる方もいますよね?
実は鼻うがいはちゃんとしたやり方をすれば痛みを感じずにすることができるんです!
その方法は、生理食塩水(塩分濃度0.9%)を使ってやることですよ。
水道水でしてしまうと鼻腔を痛めてしまうことになり、これが鼻うがいをする時に痛みを感じる原因となります。
ところが、生理食塩水を使うことで鼻水と同じ成分になるので鼻うがいをしても痛みを感じないというわけですね。
重曹水での鼻うがいの効果は何?
次にこの鼻うがいを重曹水でする時の効果をお話しますね。
生理食塩水で鼻うがいをすると様々な鼻トラブルに効果が期待できるとお話しましたが、この鼻うがいをする時に重曹入りの重曹水で鼻うがいすることでもっと効果を実感出来ると言われていますよ。
そもそも重曹は油汚れなどしつこい汚れに強いので鼻の中のネバネバ物質の粘りを弱めてくれるという効果が期待できますよね。
重曹水の作り方は、ぬるま湯500mlに対して塩5グラムと重曹2.5グラムを入れるだけです。
お家でも気軽にできるやり方なので鼻うがいをする時はぜひ一度お試しくださいね。
このように炭酸水や重曹水でのうがいには様々な効果やメリットがありましたが、歯が溶けるなどデメリットを聞くこともあります。
では次に、炭酸水や重曹水でうがいをする時の注意点についてお伝えしていきますね。
炭酸水うがいや重曹水うがいは歯が溶けるの?注意点は何?
一般的に行われる鼻うがいも、重曹を加えるとさらに重曹水のメリットが得られることが分かりましたね。
このように、炭酸水や重曹水を使用したうがいには効果やメリットが多く感じますが、一方で歯が溶けるなどのデメリットも耳にします。
炭酸水や重曹水をうがいに使う場合、どんなことに注意すればいいのでしょうか?
まず、炭酸水うがいや重曹水うがいをすることで歯が溶けるということはありません。
しかし、重曹には消炎作用もありますので重曹を入れすぎたり、多くの頻度でうがいをしてしまうと逆に口の中が炎症してしまう危険性がありますよ。
一日に食後の3回程度、適量の濃度でうがいをする分には、こういったことが起こることはないので用法容量を守って炭酸水うがい・重曹水うがいをするようにしましょう。
そして、「歯が溶ける」ということに関して注意するべきは、うがいではなく歯磨きで重曹を使う時になりますよ。
うがい目的で使用するなら良いのですが、炭酸水や重曹水に含まれている重曹の成分の中に強めの研磨作用が含まれています。
歯磨きに重曹を使うと、汚れを落とすだけでなく、エナメル質まで削り歯を傷つけてしまう可能性がありますので注意が必要ですよ。
なので、炭酸水うがいや重曹水うがいをした後は歯磨きをなるべくしないようにしましょうね。
(⇒歯磨きをしてから、うがいをする!)
また、重曹水でうがいをすることによって口臭予防や虫歯予防になるといわれて言われていますが、重曹水は弱アルカリ性なので濃度が高すぎたり、うがいの頻度が高すぎると歯茎や口の中の粘膜を傷つけてしまう可能性があります。
なので、重曹水でうがいをしている時に違和感を感じたらしばらく重曹水を使ったうがいを中断するか、重曹の濃度を薄めて使ってみることをおすすめしますよ。
そして重曹水でうがいをする時のポイントとしては、ガラガラとするのではなく口を閉じて口の中で重曹水を転がすようにしてうがいをしましょう。
そうすることでより高い効果が期待できると言われていますよ。
・炭酸水・重曹水うがいは、一日に3回程度、適量濃度でうがいをする。
(歯磨きをした後にうがいをする!)
・重曹水うがいをしている時に違和感を感じたら中断するか濃度を薄める。
何事も用法・容量を守ることが大切ですよね!
炭酸水や重曹水うがいも過剰にやり過ぎないように気をつけてください!
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この記事では、炭酸水うがいや重曹水うがいの効果や炭酸水や重曹水の作り方について、また口臭予防や鼻うがいの効果や注意点について調査してご紹介しました。
うがいに使う炭酸水とは、通常イメージするコーラなどの炭酸飲料ではなく、重曹とクエン酸で作る炭酸水です。
そんな炭酸水は、ウイルスや微生物に強く風邪の予防効果が期待できましたね。
また、重曹で作る重曹水は弱アルカリ性なので、食後のうがいに利用することで虫歯予防や口臭の予防としても効果が期待できました。
そんな重曹水を使って鼻うがいをすることでも、通常の生理食塩水での鼻うがいよりもさらに鼻の中がスッキリとする効果が期待できますよ。
ただ、炭酸水うがいや重曹水うがいの注意点としては、過剰にやりすぎたり、重曹などの濃度を高くするのはデメリットや危険もありました。
炭酸水うがいや重曹水うがいをしていて違和感を感じた場合は、中断したり、濃度を低くするなど対応をしてくださいね!