「模範タクシー」は2021年にSBSで放送された韓国ドラマ(全16話)です。
韓国ドラマ「模範タクシー」のあらすじは、表向きはタクシー会社で勤務するドライバーや整備士達が被害者からの依頼を受け、被害者の代わりに法で裁けない悪人に復讐するアクションエンターテインメント作品になっていますよ。
この「模範タクシー」では、ストーリー終了後に一般人のドキュメンタリー風のインタビューが収録されることがあり「実話が元なの？」という印象を受けたり「実話ではないか？」という感想もネット上で見られました。
そこで、韓国ドラマ「模範タクシー」は実話を元に制作されているのか？どのお話が実話なのかを調べてみました。
この記事では、韓国ドラマ「模範タクシー」は実話が元になっているのか？
またどの話が実話を元にしているのか、あらすじや事件についてご紹介しますね。
韓国ドラマ「模範タクシー」は実話なの？
韓国ドラマ「模範タクシー」全16話では、複数話完結のエピソードが多くあるので、初めに各話で扱われたテーマについてご紹介しますね。
●1～2話：塩辛工場での障がい者へのパワハラや性暴力
●3～4話：学校でのいじめ
●5～8話：IT会社でのパワハラと違法動画の闇配信
●9～10話：振り込め詐欺
●11～12話：臓器売買
●13～16話：オリジナルストーリー
この韓国ドラマ「模範タクシー」の中で、実話を元にしたのは1～2話の『塩辛工場での障がい者へのパワハラや性暴力』、5～8話の『IT会社でのパワハラ』に関する事件ですよ。
「模範タクシー」の他話のいじめ、振り込め詐欺も現実には存在し、問題となっていますが、塩辛工場やIT会社の事件は韓国でも大々的に話題となった実際の事件をベースにしているので実話を元にしていると言えますね。
では、そんな実話が元になった韓国ドラマ「模範タクシー」の『塩辛工場での障がい者へのパワハラや性暴力』をモチーフとしたドラマのあらすじと実際の事件がどんなものだったのかをご紹介しますね。
「模範タクシー」は実話？実在したモチーフ①性暴力事件の話
実話を元にして制作された韓国ドラマ「模範タクシー」の1～2話は、塩辛工場での障害者へのパワハラや性暴力に関する実在の事件がモチーフとなったお話です。
初めに、韓国ドラマ「模範タクシー」の1～2話の塩辛工場に関するエピソードのあらすじをご紹介します。
主人公キム・ドギ(イ・ジェフン)達は塩辛工場で働く知的障害の女性から復讐代行の依頼を受けます。
その塩辛工場は知的障害の従業員を受け入れていますが、安い給料で従業員を働かせ、日常的に暴力を振るったり、劣悪な環境で仕事・生活をさせていました。
また、模範タクシーに復讐の依頼をした女性は男性社員から性的被害も受けていました。
そこでドギ達は、塩辛工場の社長達と結託して障害者を食い物にする悪徳職業斡施業者(ブローカー)、悪徳警官らに制裁を加えていき、最後は依頼者の女性も障害者達と塩辛工場を健全な職場環境で働き始めることに成功しました。
この韓国ドラマ「模範タクシー」の1～2話のストーリーのモチーフになったのは、韓国で2014年に発覚した「新安(シナン)塩田奴隷労働事件」ですよ。
この「模範タクシー」1～2話のモチーフになった事件は、朝鮮半島の南西部にある新安群の島“新衣島”の塩田で知的障害者や家出人への無賃労働による人身売買・奴隷・搾取が行われたものです。
被害に遭った障害者は100人を超えており、逃亡する人は島民らにより奴隷主に通報され、暴力やリンチをされたうえ、警察は黙認するなど非常に悪質なものでした。
また、塩田に違法なブローカーに奴隷として売り飛ばされ、四肢切断され脱走できない状態で働かされるなど、誰にも救出もされずに長期間拷問と奴隷的労働をさせられていたとのこですよ。
韓国ドラマ「模範タクシー」でも被害者が暴力を受け、劣悪な環境で働かされており、塩辛工場とグルになったブローカーや地元警官といった設定が使用されていましたね。
ドラマでもひどい経営者や警官などに怒りを感じてみていましたが、このお話が実話をモチーフとされていると知るとさらに許せないと思ってしまいますね。
実際にもこんな復讐代行がいて欲しいって思っちゃうよね！
ではもう１つの実話が元になった韓国ドラマ「模範タクシー」の『IT会社でのパワハラ』のドラマのあらすじと実際の事件がどんなものだったのかをご紹介しますね。
「模範タクシー」は実話？実在したモチーフ②パワハラ事件の話
次にご紹介するのは、韓国ドラマ「模範タクシー」の5～8話では、急成長を遂げるIT会社でのパワハラ疑惑が題材として扱われたお話についてです。
まず韓国ドラマ「模範タクシー」の5～8話のあらすじを簡単にご紹介しますね。
IT会社“Uデータ”の経営者パク・ヤンジンを告訴した元社員が告訴を取り下げた後、橋から飛び降り自殺未遂を図るという不審な事件が起きます。
この元社員が実は橋から突き落とされたのではないか？と考えた主人公キム・ドギ(イ・ジェフン)は仲間の協力を得てUデータに入社し、経営者や役員の信頼を得ていき、戦略企画室という一部の社員しか立ち入ることの出来ない部署に配属されます。
その戦略企画室は違法動画を管理・配信する部署で、上司から元社員がほかの社員や経営者から暴行を受ける動画を見せられます。
その会社のパワハラと暴力、そして違法動画の中に仲間の姉の違法アダルト動画があることを知ったドギ達は動画のサーバーを破壊した上、証拠を検察に提出することで復讐を果たします。
この「模範タクシー」の5～8話のストーリーのモチーフになったのは、「韓国未来技術」の会長でオンラインストレージサービス会社「WeDISK」「Filenori」のオーナーだったヤン・ジンホ(ヤン・ジノ)事件です。
この事件が韓国で報じられたのは2018年で、社内で元社員に暴行を加える様子を収めた映像が公開されたことで注目を浴びました。
動画の中では、ヤン会長が「WeDISK」元開発者の頭と頬を叩いた上、土下座での謝罪を強要していましたよ。
さらに、ヤン会長は元開発者に暴行しながら「死にたくなかったらちゃんと謝れ」「謝る機会を与えてやったのにお前が拒否した。じゃあ死ね。」等の暴言を浴びせたそうですね。
そして、驚くことにこの映像が隠しカメラや防犯カメラによるものではなく、会長がカメラマン役の役員に指示して撮らせた映像だったことです。
また、この様子を見ていた社員は誰もヤン会長を止めることはありませんでした…。
このこと以外にも、職員の髪を緑や赤等の派手な色に強制的に染めさせたり、社員にアーチェリーで生きているニワトリを刺すよう強制する、刀でニワトリを切るよう命令したりしましたよ…。
韓国ドラマの「模範タクシー」でも経営者が社員に暴力を加える場面、赤、青、緑の派手な髪色をした役員の登場、取締役が日本刀でニワトリを攻撃しようとするシーン、役員にカメラマン役を支持するシーンなどが描かれており、実際のヤン会長事件とリンクするシーンが多く見られましたね。
また、「模範タクシー」のドラマ内で登場した“Uデータ”の経営者パク・ヤンジンとヤン・ジンホ会長は名前も似ていますが、見た目も似ていると感じましたよ。
眼鏡をかけてて、短髪で傲慢そうな顔がそっくりな印象を受けます…。
このように韓国ドラマの「模範タクシー」は実話をモチーフとしつつも、最後に悪役を倒す勧善懲悪のストーリーとなっていましたよ。
「模範タクシー」は、いじめ、パワハラ、奴隷労働など暗く重いテーマを扱っているので、復讐が始まるまでは見ていても気分が悪くなることが多かったですね。
でもドラマのキム・ドギが実は強くてかっこよくて、復讐をしてくれる姿を見ると胸がスカッとするんだよね！
ではそんな韓国ドラマ「模範タクシー」は日本でどうすれば見られるのでしょうか？動画配信サイトなどの情報をご紹介しますね。
韓国ドラマ「模範タクシー」は実話？お得に見るには？
韓国での実際に起こった事件の実話がモチーフとされているお話があった「模範タクシー」ですが、動画配信サイトなどはどこで見られるのでしょうか？
韓国ドラマ「模範タクシー」は現在多くの動画配信サービスで視聴することが可能です。
＜視聴可能な動画配信サービス＞
U-NEXT／Amazonプライムビデオ／FOD／GYAO！／スカパー！など
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模範タクシーは実話？実在したモチーフを調査！（韓国ドラマ）のまとめ
この記事では、韓国ドラマ「模範タクシー」は実話が元になっているのか？また実話が元になったストーリーと、実際に起こった事件についてご紹介しました。
韓国ドラマの「模範タクシー」でベースとなった事件は2つあり「模範タクシー」1～2話の『新安(シナン)塩田奴隷労働事件』と「模範タクシー」5～8話の『ヤン・ジンホ(ヤン・ジノ)事件』でした。
どちらも韓国では知らない人はいないほど話題になった事件ですよ。
そんな実話を元にされた韓国ドラマ「模範タクシー」、復讐代行はダークヒーローではありますが、見ていてスカッとしましたよね！
そんな韓国ドラマ「模範タクシー２」が２０２３年の１月１７日から韓国内で放送開始予定なので、また「模範タクシー」の続編に期待していきましょう！
