釣り初心者にとっては、釣りの専門用語は聞き慣れない言葉も多いですよね?
釣りを始めたばかりで、「釣具屋さんの言葉が分からない」となると道具を揃える時も困ります。
また、釣り人同士で釣果につながる会話をしていても、意味が分かっていなくて釣果を逃してしまう事も・・・
そんな釣り初心者向けに、この記事では知っておきたい釣り具や餌に関係する用語、釣り方の技術に関連する用語、釣果にもつながる釣り人の用語など知っておくと便利な用語をまとめています!
釣り初心者の女性にも分かりやすい!
これでアングラー(釣り人)同士の会話も理解しやすくなりそうです!
釣りに興味のある方や釣り初心者さん向けに、釣り用語辞典がいらないくらいまとめていますので、じっくりと読んで参考にして下さい。
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釣り具に関連する基本的な用語
釣りに行くためには、まず釣り具を準備する必要があります。
釣り具を揃えるためにも、釣り用語を知ってからの方が店員さんにも聞きやすいですよね!
タックル
釣り道具全般のこと。
これから紹介する釣竿やリール、仕掛けなどを含めた総称として使われており、釣りのスタイルによってライトタックル、ノーマルタックルなど「〇〇タックル」と呼ばれています。
ロッド (釣り竿)
釣り竿のことを『ロッド』と呼びます。
竿にはリールを使わない「ノベ竿」とリールをセットする「リール竿(投げ竿)」に大別されます。
※ノベ竿で有名なのは「渓流竿」、リール竿で有名なのは「ルアーロッド」などあります。
ライン(道糸)
リールに巻いている釣り糸の事ですが、道糸(ミチイト)とも呼ばれています。
ガイド
ラインを通すためのリング状のパーツのこと。
穂先(ほさき)
釣り竿の先の部分のこと。
リール
ラインを自由自在に出し入れし、狙える範囲を広げてくれるパーツ。
※「スピニングリール」が入門者でも扱いやすいと言われています。
【リールについている必要なパーツ】
クラッチ
リールを逆回転できるようにするためのもの。
スプール
ラインを巻き込むパーツの部分。
ドラグシステム
一定以上の負荷がラインにかかった時、スプールを逆転させてラインを繰り出すためのもの(大物がかかった時にラインが切れないようにする)
つまみを回すことで、自分で調整できます。
初心者にはドラグの調整方法は難しいので、実際にドラグを調整する際は動画など参考に行うと良いですよ。
ベイル
ラインをローラーへ導きスプールに巻き付けるためのもの。
水平の時は糸を巻き付けるが、キャスト(後述)する時はベイルを起こして糸をフリーの状態にします。
ラインローラー
ラインの方向を直角に変えて巻き取る仕組みにしている。
リールフット
竿にセットする部分であるが、この形状や太さにより使い心地が変わる事もある。
仕掛け
糸、針、オモリ、ウキなどを組み合わせた物のこと。
仕掛けは釣り方や対象の魚、釣り場などの状況に応じたものを使用します。
ハリス
ラインの先と針を結んでいる釣り糸の部分。
一般的にラインよりも細い糸で魚に怪しまれないため、また根がかりした時にわざとハリスを切ってウキやおもりを失くす事を減らすメリットもあります。
ウキ
仕掛けを水面に浮かせるためのパーツ。
ウキを使う事で、仕掛けを流れに乗せたり、付け餌を狙ったタナ(層)にキープしたり、ウキの重みを変えて仕掛けを投げやすくするなどできます。
おもり
仕掛けを飛ばす・海中に沈める・ウキの浮力調整のためなどに使います。
色々な形、重さなどがあり釣り方によって変えます。
また、おもりは号で呼ばれる場合も多くg(グラム)とは違います。
1号は約3.75g (号数×3.75で計算する)
さらに、ルアーフィッシィングで使用するオモリ(ジグヘッドやジグ)の重さはoz(オンス)と呼ばれます。
1ozは28g、 1/2ozは14gとなる
サルカン(スイベル・ヨリモドシ)
ラインとハリスなどを接続するパーツ。
スイベル・ヨリモドシなどとも呼びます。
ラインのねじれを解消するために回転する仕組みがあったり、スナップがついているサルカンでは簡単に仕掛けなど取り付けが可能となります。
サルカンにも大きさ、重さ、強度などがあるため、釣り中級者以上はサルカン選びも行っているとか。
タモ
大きな魚をすくいあげる時に使う網のこと。
タモを選ぶ時は、釣り場に合わせて海面に届く長さのもの、さらに重いと操作が大変なので軽量のものなどに注目して選びます。
バッカン
釣り道具を入れる専用のケースのこと。
釣りに使う用具を入れたり、コマセ(後述)作り用のケースに使用したり、水汲みバケツとして使用できるタイプなどがあります。
釣りの餌についての用語
釣りに使われる主な餌についてご紹介します。
イソメ
海釣りでポピュラーな虫です。(生きた餌)
ミミズのような外見、イソメにも様々な種類があり(赤イソメ・青イソメなど)、釣具店により太さやニオイ付けも違いがあります。
1本そのまま付けたり、短く切ってつけたりと付け方も変わります。
オキアミ
エビのように見えますが体調が3~5㎝の大型プランクトン(甲殻類)の一種です。
針に付ける場合や、魚を寄せるために撒いて使用する場合もあります。
コマセ・寄せ餌(ヨセエ)、撒き餌(マキエ)
魚を集めるために撒いたり、仕掛けのカゴに詰めたりする餌の事を呼ぶ。
カタクチイワシ
時には、魚を釣るために魚を使うこともあります。
肉食魚の餌として生きた子魚を餌として使用します。
その他にも貝やカニ、魚の切り身(刺し身)など、自分の狙う魚によって餌を変えていきます!
ルアー(疑似餌)
餌に似せたもの。
生きた餌は釣りの当日調達する必要がありますが、ルアーを持っていれば思い立ったその時にいつでも釣りに行くことができるメリットがあります。
ルアーにも様々な種類があり、対象魚により形も違います。
ワーム(ソフトルアー、ソフトベイト)
ワームも疑似餌ですが、素材がラバーや合成樹脂で作られている事が多く柔らかいです。
ルアーとは違い、ワーム自体に釣り針がついていないので、ワームを針に刺して使います。
ワームの中には、味や臭いがつけられているものもあり、時には生き餌よりも釣れる事もあります!
ベイト
ルアーフィッシィングでは魚の餌になる子魚の事をベイトとも呼んでいます。
特に初心者はルアーやワームではスキルがないとなかなか釣れないので、個人的には生き餌やエコギアの熟成ワームがおすすめです!
釣り方に関連する釣り用語
釣りの種類も様々あります。
有名なものとして、ウキ釣り・サビキ釣り・投げ釣り・ルアー釣り(ルアーフィッシィング)などがあり、対象魚に合わせてそれぞれ違う針やおもりがついた仕掛けを使用します。
アタリ
魚が餌に食いついた時、ウキやライン、穂先、手元に何らかの変化が出ます。
この変化をアタリと呼びます。
アワセ(合わせ)
アタリがあったと判断した時に、釣竿や手元を操作し、魚の口に釣り針をしっかりと食い込ませること。(基本的には竿を立てる)
しっかりと合わせることで、浅くかかった針が深く差し込まれ、魚を逃がさずに引き上げることができます。
ただ合わせ方にはテクニックがあるので慣れや勉強も必要です。
糸ふけ
余分なラインが出て糸がたるんでいる状態。
風でラインが流され出た状態やおもりが底についた後、余分なラインがたるんでしまう事があります。
アタリを感じた時に合わせても、糸ふけがあるとその力は針までは届かず、糸ふけ分だけを取った状態になることもあるので常に糸ふけがない状態が良いです。
入れ食い
仕掛けを入れるたび、誘いなど何もしなくても魚が釣れる状態。
オマツリ(お祭り)
釣り人同士の糸が絡まり合った状態です。
自分の仕掛けで自分のラインを絡ませてしまった時は「手前祭り」と言います。
オマツリはトラブルの原因になるので、まず隣の釣り人との距離に気をつけましょう!
また、オマツリしてしまった場合は素直に謝る方が良いですよ!
糸をほぐすのに時間がかかる場合は、時間がもったいないから、潔く自分の糸を切るのもの選択の一つだね。
キャスト
ロッドを振って狙ったところに仕掛けを飛ばすこと。
遠くに飛ばす、狙った場所に落とすなどキャストにも様々な方法(キャスティング)があります。
誘い
魚にエサをアピールすること。「誘いをかける」と言う。
アタリがない時などに誘いをかけますが、誘い方にも様々なテクニックがあります。
渋い(しぶい)
魚はいるけど、活性が低く、餌を食べない状態(釣れない状態)のこと。
水温や潮の流れなどの環境や餌など様々な要因も関係してきます。
ジギング
ルアーフィッシィングの一種、「メタルジグ」という金属性のルアーを使用する釣り方。
ライトジギング(軽いメタルジグを使う)、ショアジギング(堤防や陸から釣る)などの言い方や、ルアーでアジを釣るアジング、ルアーでイカを釣るエギングなど様々な釣り方に使われています。
ジャーク(しゃくり)
しゃくりとも呼ばれる、釣り竿をあおり、餌を本物のように動かすテクニックのこと。
ただしゃくるだけでなく、しゃくった時にリールを素早く巻き上げるテクニックなど色々あります。
手返し
餌つけから、仕掛けの投入、魚とのやりとり、仕掛けの再投入までのローテーションのこと。
入れ食い状態の時は、手返しの速さが重要です!
根がかり
岩や海藻などに釣り針やおもりなど引っ掛かって取れない状態。
根がかりと取るコツもあります(⇩根がかりを外す参考動画)
バラシ・バレる
針にかかった魚を逃がしてしまうこと。
魚が針から外れた、ハリスが切られた状態などのこと。
フォール
餌やルアーが海に落ちていく事を言いますが、特に餌やルアーを何もせず垂直に海中に落としていくことを「フリーフォール」という。
他にルアーが着水してから糸を緩ませずに放置するとカーブを描くように沈む「カーブフォール」もあります。
ボウズ
魚が全然釣れなかった、釣果が0のこと・・・できれば使いたくない言葉です。
リトリーブ(タダ巻き)
タダ巻きとも呼ばれる、釣りのテクニックの一つ。
一定の速度でただ巻き上げるだけです。
簡単ですがルアーフィッシィングにおいて最もよく使われるテクニックで、対象魚によって適切な速度で巻き上げる必要があります。
知っておくと釣果に繋がる!釣り人同士の会話に出てくる釣り用語
釣り場に行くと常連のアングラーがたくさんいますよね?
その人達と会話する時に釣り用語は出てくるので、しっかりと釣果情報を聞き逃さないように釣り用語を覚えておきましょう!
時合い
魚が釣れる時間帯のこと。
悪条件の環境でも、餌を食べる時間帯があるため時合いを見極める事が大切です。
まずめ
朝まずめ、夕まずめと言われる、日の出と日没前後の魚がよく釣れる時間帯のこと。
季節によって時間がずれる
・朝まずめは日の出の前後1時間
(夏なら午前5時頃、冬なら午前6時や7時頃)
・夕まずめは日が地平線に沈む前から完全沈み暗くなる時間帯まで
(夏なら午後5時~8時頃、冬なら午後4時~7時頃など)
潮目(しおめ)
海面での海水の境目の部分。
海水の温度や流れ、塩分濃度の異なる部分がぶつかり合うと潮目ができます。
この潮目には海底のプランクトンが巻き上げられるため魚が集まってくる絶好のポイントです!
タナ(棚)
水中で魚が餌を捕食している層のこと。
魚がいるだけではなく実際に餌を捕食する層であるタナを見つける事が大切です。
釣果(ちょうか)
釣りの結果です。ネットでは各釣り場の釣果情報なども出ており参考になります。
凪(なぎ)
風もなく波も穏やかな状態。潮の流れも少ないため釣りにくい可能性もあります。
なぶら
海面にたくさんの小魚がバシャバシャと飛び出している状態。
海中で小魚の群れが大型の魚に襲われているためにおこる現象で絶好のポイントです!
ボイル
同じように水面近くにいる小魚を食べる魚(フィッシュイーター)が捕食している状態を表した言葉。
なぶらと意味合いは同じであるが、焦点を当てているもの(小魚か捕食側か)が違う。
根魚(ねざかな、ロックフィッシュ)
岩場や藻の中に生息する魚の総称。
ロックフィッシュとも呼ばれます。
また、一部の人からは外道(げどう)と呼ばれてしまう魚ですが、食べると美味しい魚が多いです。
カサゴやメバル、アイナメ、クロソイ、クエ、キジハタなどが根魚として有名です。
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初心者が知っておくと便利な釣り用語のまとめ
今回は初心者が知っておきたい、基本的な釣り用語についてまとめていますが、まだまだたくさんの用語やテクニックなどがあります。
まずは基本的な釣り用語を覚えて、釣具屋さんやアングラー同士の会話をスムーズに、大事な情報なども聞き逃さないようにしていきましょう!
釣り用語を覚えるとともに、テクニックも勉強しつつ、徐々にスキルアップして釣りを楽しんでいきましょうね!