マスク生活で不自由な期間が続いていますが、「自分のマスクのにおい」や「菌がついているかもしれないマスクを何度もつけ外しする」のに抵抗感はありませんか?
マスク用の除菌・抗菌効果やリフレッシュ用のマスクスプレーが市販されていますが、中には化学合成物が使用されている物もあり・・・直接肌につけるものには注意したいですよね?
道具さえそろえれば、100%直物由来のアロマオイル(精油)を使って自分で安心・安全で好きな香りのブレンドのマスク用スプレーを作ることも簡単にできます!
しかし、本物の精油を使用する際には守るべき希釈濃度や注意点がいくつかあります。
なぜ精油はその量なのか?なぜその濃度なのか?本物の精油を使用する際は、根拠を示されているものを参考にして下さいね!
この記事ではアロマのマスクスプレーを作る時に必要な道具と作り方、マスクの除菌・抗菌に役に立つ精油の種類や精油のブレンド例、またマスクにスプレーをする時の注意点についてご紹介しています。
アロマオイルを安全に取り扱いって、安心してマスクに使えるオリジナルのアロマスプレーを作ってみて下さいね!
※特定のアロマオイル(精油)には、抗菌・抗ウイルス作用(菌・ウイルスの繁殖を抑制する作用)があるため、あらかじめ使用することで除菌の役割も期待されます。
アロマ検定1級を持つ私がご紹介していきます♪
マスク用の除菌・抗菌スプレーを作るために必要な道具
アロマスプレー 出来上がり量50ml の必要な道具の一覧です。
●エタノール 20ml
(無水エタノール、もしくはアルコール度数の高いウォッカ)
●水 30ml
(精製水、蒸留水、飲料水:不純物が極めて少ない純度の高い水を使用)
※一般的には無水エタノールと精製水を使う事が多く、この二つは薬局でも買えます。
●スプレー容器
(遮光性であればなお良いが100均のスプレー容器でも可。アルミホイルを巻いても遮光性は得られます)
●ビーカー
(必要な量が図れるもの、ホームセンターや100均などで売っています)
●精油を混ぜるための棒:ガラス棒や竹串など
(※大ざっぱに作る場合は使いません)
●精油(アロマオイル):ブレンドする精油を5~10滴程度
●ラベルシール:ブレンドした精油、日付など記入し容器に貼っておくと便利
<無水エタノールの参考商品>
<精製水の参考商品>
では次にアロマのマスクスプレーの作り方についてご紹介しますね。
アロマのマスクスプレーの作り方
ここではアロマを使ったマスクスプレーの丁寧な作り方とちょっと大雑把な作り方についてご紹介しますね。
丁寧な作り方
- ビーカーに無水エタノールを20ml入れ、精油を好みの濃度に合わせて5~10滴加える
(※希釈濃度については下記に記載) - 精油を加えたら、よくかき混ぜる。
(※精油は水には溶けないため、精製水を入れる前に一度混ぜる必要があります) - ②に精製水30mlを加え、再びよくかき混ぜる。
- スプレー容器へ移してできあがり。
- 使用時に良く振ってからスプレーをする。
かき混ぜを短縮した大ざっぱな作り方
- ビーカーに無水エタノールを20ml入れ、スプレー容器に無水エタノールを移す。
- スプレー容器に直接精油を好みの濃度に合わせて5~10滴加える。
(希釈濃度については下記に記載)
※この時、注ぎ口が小さく、手についてしまう場合は丁寧な作り方のようにビーカーの方で混ぜて下さい。 - スプレー容器の蓋をして振り、精油を混ぜる。
- ビーカーに精製水30mlを測り、スプレー容器に加える。
- スプレー容器の蓋をして再びよく振って使用する。
●精油の原液は刺激が強い場合があるため、直接精油が皮膚につかないように注意して使用して下さい。
●子どもやペットにも配慮して使用して下さい。
●引火性があるため火を扱う場所での使用は注意して下さい。
●水を使用していますので、アロマスプレーの保存期間は約1~2週間です。
(作成後、日付などをシールで貼っておくと期間が分かりやすいかと思います)
●使用については自己責任の元お願いします。
精油の希釈濃度について
今回、出来上がり量50mlで濃度0.5~1%のアロマスプレーを作ることを想定しています。
そのため、精油は5~10滴の間で調整して下さい。
刺激が強いと感じる場合は、もっと薄くてもかまいません。
逆にこれ以上の濃度にする場合、精油の注意点も合わせて自己責任にて取り扱って下さい。
【希釈濃度について詳しく解説!】
- 一般的な精油のビンについているドロッパーは1滴は約0.05ml出ます。
- 全量50mlで濃度1%のアロマスプレーを作る際、必要な精油は10滴になります。
直接肌に使用するボディートリートメントなどに精油を使用する場合、1%以下を目安としており、顔に使用する際は、0.1~0.5%以下とされています。
今回、マスクへのスプレーとしてスプレー後、よく乾かし、直接肌にはつけない想定ですが、念のため1%までの濃度で作成しています。
ルームスプレーとして、部屋や洋服など人間に対して使用しない場合は濃度2%などで作る事もあります。
今回ご紹介の精油を2倍の量加える事でルームスプレーとして使用していただく事もできます。
用途に応じて精油の濃度を変えて作ってみて下さい。
除菌・抗菌におすすめのアロマオイル(精油)、ブレンド例紹介
ここではマスクの除菌や抗菌におすすめのアロマオイルとブレンドの例をご紹介していきますね。
抗菌・抗ウイルス作用のあるアロマオイル(精油)
◇ティーツリー
抗菌、抗ウイルス、抗真菌、免疫強化の作用があり、感染症の予防に使われる。
抗菌作用のある別の精油と組み合わせるとさらに効果あり。
<生活の木の参考価格:3ml、660円~>
◇ペパーミント
抗菌、抗ウイルス、抗真菌の作用があり、抗菌作用に優れており梅雨時の衛生管理や消臭に役立つ。
ブレンドとしてはティーツリー、レモン、ユーカリと相性が良い。
<生活の木の参考価格:3ml、660円~>
◇ユーカリ・グロブレス
鎮咳、抗菌、抗ウイルス、抗真菌、免疫強化の作用あり。
空気を殺菌・消毒するが、非常に香りが強いため咳き込んでしまう事もある。
<生活の木の参考価格:3ml、660円~>
◇ユーカリ・ラジアータ
鎮咳、抗菌、抗ウイルス、免疫強化の作用あり。ユーカリ・グロブレスよりも作用が優しい。
鼻やのどが弱い人に向き、鼻やのどに来る風邪やインフルエンザの予防や治療の補助として使用される。
部屋に拡散させると感染予防になる。
ラベンダー、ローズマリーなどハーブ系の精油と相性が良い。
<生活の木の参考価格:3ml、660円~>
◇ラベンダー
抗菌、抗ウイルス、抗真菌の作用あり、免疫系を刺激して、病原菌に負けない抵抗力をつける。
刺激や毒性がなく安全性が高い。
花、柑橘系、葉、ハーブ、シソ科の精油と相性がよく、ブレンドにラベンダーを1,2滴加えると、他の精油の作用を高める相乗効果が期待できる。
<生活の木の参考価格:3ml、660円~>
◇ラベンサラ
鎮咳、去痰、抗菌、抗ウイルス、免疫強化の作用あり、治癒力を高める。
ティーツリー、ラベンダー、ユーカリ、柑橘系とブレンドするとより効果的。
たいていの精油とブレンドしても合うため使いやすい精油。
<生活の木の参考価格:3ml、660円~>
◇レモン
抗菌、抗ウイルス、免疫強化の作用あり。抗菌作用に優れ、室内芳香に用いると空気を清浄する。
ラベンサラ、ラベンダー、ティーツリーとの組み合わせは、免疫系を刺激し治癒力を高める。
<生活の木の参考価格:3ml、660円~>
刺激が少ないものは単品での使用も可能です。
好きな精油を3~4種類、好みの滴数でブレンドして作ってみて下さい。
★ネット通販では上記のティーツリー、ペパーミント、ユーカリ・グロブレス、ユーカリ・ラジアータ、ラベンダー、レモンの6種類が選べる精油に入って、お得に購入できるお店もありますよ。(⇩)
アロマ ルイボスnaturalshopなごみ精油のブレンドの例
◇すっきりする香り
- ペパーミント
- ティートリー
- ユーカリ・ラジアータ または レモン
それぞれ2~3滴ずつ。
◇花粉症・風邪対策用ブレンド
- ユーカリ 3滴
- ペパーミント 2滴
- レモン 2滴
一例なので、香りや刺激の強さに注意しながらお好きな配合を試してみて下さい。
マスクにスプレーをする時の注意点
マスクスプレーを実際に作った後、スプレーをする時の注意点についてご紹介しますね。
基本的にはスプレーはマスクの外側にかけますよ。
30cm程度離してまんべんなくかけます。
そして乾いてからマスクを使用して下さいね。
もし使ってみて香りが強い場合、精油の量を減らして調節して下さい。
この記事で紹介している精油はマスクだけでなく、部屋の除菌・抗菌のためにも使えるため、部屋全体(除菌をしたい所に)にスプレーをしても良いですよ。
マスク用|除菌・抗菌スプレーの作り方とおすすめのアロマオイル(精油)紹介!のまとめ
●アロマでマスクスプレーを作る際、必要な道具のまとめ
●アロマでマスクスプレーの作り方
・丁寧な作り方
・混ぜない大ざっぱな作り方
●希釈濃度についての解説
●マスクスプレーや感染予防におすすめの精油
- ティーツリー
- ペパーミント
- ユーカリ・グロブレス
- ユーカリ・ラジアータ
- ラベンダー
- ラベンサラ
- レモン
●精油のブレンドの一例
- ペパーミント、ティーツリー、ユーカリ・ラジアータまたはレモン
- ユーカリ、ペパーミント、レモン
●マスクにスプレーをする時の注意点
アロマオイルの取り扱いの注意点や希釈濃度なども参考にして安全に作って楽しんでいただけると幸いです。
参考文献:和田文緒『いちばん詳しくて、わかりやすい!アロマテラピーの教科書』新星出版社,(2008)