洗顔後の化粧水や乳液などのスキンケアは毎日の習慣になっていますが実は「しない方が肌は綺麗になる」という話を聞いたことはありませんか?
お風呂上りは5分以内に化粧水を!と思ってやっていましたが、実はスキンケアはいらないという話を聞いて衝撃を受けました!
また常に日焼け防止剤をつけ、日傘や帽子で日焼け予防をばっちりとしていたのですが、肌の乾燥や大人ニキビなど皮膚トラブルが多いタイプでした。
そんな私が非接触皮膚科学の推奨する【「何もつけない」美肌術】という本に出合いました。
ここでは、非接触皮膚科学の見解を元に実際にスキンケアをやめることで得られるメリット・デメリット、非接触生活(非侵襲生活)を始める際の注意点など詳しく解説していきます。
実際の体験談も載せているので、興味のある方はぜひ最後まで読んでみてくださいね!
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スキンケアをしない方が肌は綺麗になるって本当?

基礎化粧品を使ったスキンケアは毎日の習慣になっていますが、実はしない方が肌はきれいになるという話を聞いたことはありませんか?
ここでは皮膚科学的な根拠やスキンケアが不要と言われる理由について詳しく解説していきますね。
非接触皮膚科学からの見解
非接触皮膚科学は、肌に対してできるだけ刺激や化学物質を接触させず、肌本来の生理機能を回復させようという考え方です。
この考え方では過剰なスキンケアや不必要な成分の使用がむしろ肌ストレスを増やし、バリア機能を乱す可能性を指摘しています。
私は非接触生活(非侵襲生活)を提唱している牛田専一郎先生の著書である【「何もつけない」美肌術】を読んで知りましたが、Webサイトもありますよ。
牛田専一郎先生のサイトでも「肌を傷める一次刺激性物質との接触を減らす8つの習慣」が紹介されています。
簡単に言うと、化粧品や合成界面活性剤といった刺激物を徐々に遠ざけるライフスタイルを通じて、肌への負荷を下げようというものですね。
そのため非接触生活(非侵襲生活)では基礎化粧品などのスキンケアが必要ないということだけでなく、普段使っているシャンプーやリンス、ボディーソープなどの“炎症を起こしやすい物質との接触をできる限り避ける”という考えを提唱していますよ。
非接触生活(非侵襲生活)については後半で詳しく解説しますね!
非接触皮膚科学の視点では、化粧品の成分・界面活性剤などを最小限にすることで肌トラブルが減る可能性を訴えています。
そしてスキンケアを「控える」「減らす」こと自体が目的ではなく、「肌ストレスを減らし、肌本来の力を回復させる」ことが目的として位置づけられていますよ。
化粧水・乳液がいらないと言われる理由
またここでは「化粧水・乳液を使わない方が良い」と言われる一般的な理由について、どのような理由があるのかをご紹介しますね。
1.化粧水の水分は蒸発しやすい
多くの化粧水はその主成分が「水」であり、美容成分や保湿成分はごく少量です。
したがって肌に与えた水分は時間とともに蒸発しやすいという性質があります。
例えば美容サイトでは「化粧水をいくらたっぷりつけても、時間が経てば乾燥を感じる」「化粧水には蒸発防止力がない」という主張が目立ちますよ。
2.角質層への浸透には限界がある
化粧水の成分が肌の奥(真皮層など)まで浸透するという表現を見かけますが、実際には多くの成分が角質層(肌の最外層)までしか到達できないという見方があります。
つまり「奥に届く」ことを前提に化粧水を使うという考え方には、科学的根拠が乏しいとする指摘もありますよ。
3.過剰な水分補給が肌の自活力を奪う可能性
化粧水を頻繁に使う習慣がつくと肌が「外から水分を与えられるもの」と慣れてしまい、自ら潤いを保つ力(天然保湿因子・皮脂膜など)を使わなくなるという説もあります。
これにより肌が依存状態になる、と主張する意見もあります。
4.バリア機能を乱す可能性
化粧水や乳液に含まれる界面活性剤、アルコール、防腐剤、香料などの添加物が肌バリアを刺激する可能性が指摘されることがあります。
化粧水“だけ”で済ませようとすると、それらの添加物が肌に負荷をかけやすくなるという見方もあります。
こうした背景から、化粧水や乳液は必ずしも必要ではないと考える意見も存在していますよ。
では次に「肌断食」という美容法についても解説をしておきますね。
肌断食という美容法とは?
非接触皮膚科学が提唱する非接触生活(非侵襲生活)では基礎化粧品を使ったスキンケアをしないことを薦めていますが、同じような美容法として「肌断食」があります。
この肌断食とは、日常的に行っているスキンケア(化粧水・乳液・美容液など)や場合によってはメイクをできる限り控え、肌を「休ませる」美容法です。
肌断食には完全に何も使わないスタイルもあれば、最低限の保護成分だけを残すゆるいスタイル(プチ肌断食)も含まれます。
肌断食の目的は、化粧品や過剰ケアによる刺激を減らし、肌本来の機能(バリア機能、保水力、ターンオーバーなど)を取り戻すことにありますよ。
肌断食でも肌への刺激を減らすためにスキンケアや化粧をしない方法が取られますが、非接触生活(非侵襲生活)ではメイク関係だけでなく生活上の一次刺激性物質との接触を避ける点に違いがありますよ。
基礎化粧品などでスキンケアをしないと心配な方も多いかと思いますが、まずはスキンケアをしないとどんなデメリットがあるのか解説をしていきますね。
スキンケアをしないデメリット

スキンケアを極力減らしたりやめたりすることによって肌の機能が回復するなどメリットがある一方で、注意しないと起きやすいデメリットもあります。
ここでは実際に報告されている主なリスクや私が経験した感想などを含めて分かりやすく解説していきますね。
一時的な肌荒れを感じる
まずスキンケアを急に止めると、一時的に肌の状態が不安定になることがあります。
長年にわたり化粧品で環境を整えていた肌が突然その外的補助を失うと、角層の水分バランスや常在菌の組成が一時的に乱れます。
その過程で赤み・かゆみ・吹き出物が出ることがありますよ。
実際に私もスキンケアをしない生活を始めた当初、頬あたりがカサカサと乾燥して本当に大丈夫かと心配になりました。
個人差は大きいですが数日〜数週間で落ち着くことが多いという報告があり、私の場合は1か月くらい経ったら逆にツルツルに感じられるようになりました。
またスキンケアをしていた時はニキビや吹き出物がよく出ていたのですが、スキンケアをしない状態だと乾燥気味になるためか逆にそのような皮膚トラブルは減りました。
長期に使用していた保湿剤を急に止めると一時的な乾燥反応が出る(皮膚の回復は起こるが短期的な悪化はあり得る)ということは知っておきましょう。
紫外線対策は必要
一次刺激性物質を避けるためにスキンケアをやめるということは、日焼け止め剤の利用も基本的にはしない方がいいということです。
しかし紫外線はシミ・シワ・弾力低下だけでなく、皮膚の炎症を引き起こしてバリアを壊す要因になります。
そのためスキンケアの有無にかかわらず、紫外線対策は必要です。
通常の外出程度であれば帽子や日傘、長袖など物理的な日よけ対策が有効ですが、長時間紫外線を受ける場合は非接触生活(非侵襲生活)でも日焼け止めを利用するように言われています。
肌のためには強い紫外線を直接浴びない工夫が必要なんですね!
人によって乾燥しやすくなる
残念ながら「化粧水や乳液をやめる=全員が潤うようになる」わけではありません。
特に乾燥傾向の強い肌質では、スキンケアをやめることで問題が顕在化することがあるようです。
生まれつき乾燥肌の人、加齢で皮脂分泌が低下している人、アトピーや慢性的なバリア低下がある人は保湿を断つと乾燥悪化・皮むけ・亀裂などが起きる可能性もあるようですよ。
ご自身の肌質や体調、季節などに合わせて行うことが大切ですね。
では次に、スキンケアをしないメリットについても詳しく解説していきます。
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スキンケアをしないメリット

先ほどもご紹介しましたがスキンケアを控え、刺激を取り除くことで得られるメリットがあります。
ここでは代表的なメリットについて解説していきますね。
本来の肌のバリア機能が回復する
まずスキンケアをしないことで、過剰なケアや刺激によって弱まっていた肌の防御機能(バリア機能)が自律的に整いやすくなるという考え方があります。
肌の表面には本来「皮脂」や「角質(肌の一番外側の薄い層)」がバリアのような役割をしていて、外からの乾燥やホコリ、紫外線などから守ってくれています。
ところが毎日、化粧水や乳液、美容液などを重ねて使ったり、洗顔料やクレンジングでしっかり洗いすぎたりするとこのバリアが弱ってしまい、水分が逃げやすくなったり、ちょっとした刺激にも反応しやすくなってしまいます。
そこでスキンケアを減らし肌に余計な刺激を与えないようにすると、この弱ってしまったバリアが少しずつ自分の力で立て直されていきます。
しばらく余計な化粧品や洗浄をお休みすると、その働きが回復しやすくなり「自分の力で守れる肌」へと整っていくのです。
肌は本来、自分でうるおいを保ったり、外からの刺激を跳ね返したりする力を持っていると言われていますよ。
肌のトラブルが改善する人もいる
またスキンケアをやめることで刺激や成分負荷が軽くなり、長年悩んでいた肌トラブルが改善するケースも少なくありません。
化粧品の重ね塗りや複数成分(防腐剤、香料、界面活性剤など)が刺激となり、慢性的な赤み・かゆみ・吹き出物を引き起こしていた人がスキンケアを減らしたことで肌状態が落ち着いたという報告があります。
ただし個人差もあるので「必ず改善するわけではない」ことも知っておきましょう。
時短で経済的にも良い
さらに化粧品の使用を減らすことで、日々のケア時間とコストを抑えられるという実利的なメリットも無視できません。
そもそも基礎化粧品などの使用アイテムが減るとそれらの購入費用がかからなくなります。
また洗顔後に何もつけないでいられるとスキンケア時間が短縮でき、多忙な人やズボラな人にも向いています。
コスパもよくなり、毎日これとこれをつけて…というストレスも軽減できますよね。
このようにスキンケアをしない生活には肌や生活上のメリットがありますが、始める前に知っておきたい注意点についてもご紹介しますね。
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スキンケアをしない生活を始める前の注意点!

スキンケアを減らす・やめることは「肌を休ませる」良い方法になり得ますが、生活全体を整えないと期待した効果が出にくかったり、逆に肌トラブルが悪化したりします。
ここではスキンケアをしない生活を始める前に知っておいて欲しい「非接触生活について」ポイントを分かりやすく解説しますね。
非接触生活について知ろう!
まずは「非接触生活(非侵襲生活)」という考え方について、どんな目的で誰に向いているのかをご紹介しますね。
非接触生活(非侵襲生活)とは肌に不必要な刺激や化学的な接触を減らして、肌本来の守る力(バリア機能や常在菌バランス)を整えようという暮らし方です。
日々使う化粧品や洗剤、除菌グッズなどを見直して「触れない・付けない」ことを意識し、肌に余裕をつくるのが基本となりますよ。
このアプローチは肌が外からの刺激に過敏になっている人や成分が合わずに慢性的に赤みやかゆみが出ている人に向いている一方で、個人差もある点に注意が必要です。
急に全部やめるのが不安な方は、非接触皮膚科学の公式サイトや本を参考にして行ってくださいね。
肌ケアのための非接触生活(非侵襲生活)
ここでは具体的に「肌に触れさせない/付けない」生活とはどういうことか、スキンケアやヘアケアの観点からわかりやすく説明しますね。
●基礎化粧品を使わない
化粧水や乳液、美容液をつけることをやめて肌への負担を減らします。
付けるならワセリン程度が望ましいです。
●シャンプー・リンスを使わない(湯シャンをする)
シャンプーやリンスをやめてぬるま湯だけで洗う「湯シャン」を行います。
シャンプーやリンス、トリートメントなどの整髪剤による肌へのダメージの予防もそうですが、シャンプーやリンス後のコーティングされた状態の髪の毛が肌に触れるだけで赤みやかさつきを起こす人もいますよ。
湯シャンだけでは気になる場合、小麦粉で作るシャンプーも有効です。
●基本的にメイクをしない
メイクを減らすことでクレンジング回数や強い洗浄の頻度を下げられ、肌への摩擦・成分負荷を抑えられます。
外出や仕事でメイクが必要な場合は、落としやすいメイクや界面活性剤やシリコンが入っていないアイテムを選ぶと負担が少なくなります。
●顔や身体・髪の毛をお湯で洗う
お風呂では石けんやボディーソープを使わずに、なるべく刺激の少ないぬるま湯洗いに切り替えましょう。
身体などは手拭いを使用し、やさしくぬぐうように洗うとさっぱりとしますよ。
●直接顔や髪を触る癖を直す
最近では抗菌剤を使用することも多く、手には遊離脂肪酸や抗菌剤などの一次刺激性物質が残っています。
そのような手で無意識に顔を触ると肌への刺激やにきびの原因になります。
顔を触りそうになったらハンカチで触る・意識して手を下ろすなど、癖を減らす工夫をすると肌環境の改善につながりますよ。
生活全般での非接触の方法
スキンケアやヘアケアで使う物を減らすだけでなく、衣類や家庭の洗剤、除菌製品といった生活周りを見直すことで、より肌への負担を下げられます。
●洗濯洗剤を変える
良かれと思って使用している洗濯洗剤には、残留する成分や香料が肌に刺激になることがあります。
赤ちゃん用の刺激が少ない洗剤もありますが、万能な洗剤は一般的には販売されていません。
非接触皮膚科学ではサウンドスタイルの洗濯洗剤を推奨しており、現在は唯一非接触生活(非侵襲生活)に有効な洗剤と言えます。
洗濯洗剤としては割高ですが、化粧品やシャンプー、リンスなどを買わなくなったのであまり価格の高さは気にならなくなりました。
●クリーニング後の衣服や寝具にも気をつける
クリーニングでは柔軟剤を使用して仕上げをされているため、この柔軟剤が一次刺激性物質となり敏感な方にとっては肌のトラブルを引き起こす可能性があります。
特に肌に触れるような毛布などはサウンドスタイルの洗濯洗剤で洗った後のカバーなどをつけて直接肌に付けないように工夫することが大切です。
●除菌・消臭グッズは使用を控える
除菌・抗菌剤なども界面活性剤なので肌に触れるとトラブルとなる恐れがありますよ。
また殺菌作用のあるものを使用する場合、皮膚の常在菌(肌を守っている菌)を殺菌してしまうこともあるので使用には注意が必要です。
このように非接触生活は生活の中で一次刺激性物質を避けることが大切です。公式サイトや本を読んでから実践することをおすすめします!
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では次に、実際に非接触生活(非侵襲生活)を始めスキンケアをやめて感じたことなどもご紹介しますね。
スキンケアをやめて感じたこと(体験談)

スキンケアをやめると、肌や髪にどんな変化が起こるのか気になる方も多いと思います。
ここでは私が実際にスキンケアをやめた生活を続けてみて感じたことを具体的にご紹介しますね。
実際にやっていること
私は元々敏感肌でよく顔のニキビや吹き出物に悩まされたり、身体に赤みやかゆみを感じることが多いです。
そんな中、非接触生活(非侵襲生活)の方法を知ってからはできるだけ肌や髪に負担をかけない方法を選びながら生活をしています。
具体的にはシャンプーやリンス、ボディーソープ、石けんといった洗浄剤の使用をやめ、お風呂ではお湯で流すだけのケアに切り替えました。(入浴はします)
またお湯での洗顔後は基礎化粧品は使用せず、化粧が必要な時は最低限にとどめ、無添加のおしろいやポイントメイクで対応しています。
洗濯洗剤もサウンドスタイルの肌にやさしいものに替え、基本的に日焼け止めクリームの代わりに帽子や日傘、アームカバーを使うことで紫外線対策をしています。
変化してきたこと
非接触生活(非侵襲生活)を取り入れ始めたのは2025年の8月初旬で始めてから2か月ほど経ちますが、最初の1~2週間は顔が乾燥しやすくカサつきが気になりました。
ただニキビは出にくくなり、余分な皮脂がベタつくこともほとんどありませんでした。
1か月を過ぎた頃からは肌が落ち着き、触り心地も柔らかくなってきたのを感じています。
一方で、仕事などで化粧をする機会が続くと乾燥しやすさを再び感じることもあるので、地肌の方がいいな~という感じがします。
また髪や頭皮については、シャンプーをやめて湯シャンにしても匂いやベタつきはほとんど気にならず、むしろフケが出にくくなりました。
これまでの乾燥やフケは洗浄剤による洗いすぎが原因だったのかもしれません…。
体についても、手拭いで優しくこすっているので垢がたまることもなく快適です。
ただ手だけはコロナ以降、気になってしまうので石けんや消毒を使うことがありますが、できる範囲で「非接触生活(非侵襲生活)」を取り入れて続けていこうと思っています。
完全な非接触生活を実践することはまだ難しいですが、肌が赤くなったりかゆくなったりすることが減り、良い変化を感じられるので継続していきたいと思います!
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スキンケアをしない方が肌は綺麗になる?化粧水・乳液がいらない理由は?のまとめ
この記事では、スキンケアをしない方が肌が綺麗になる理由ややめることで得られるメリット・デメリット、非接触生活(非侵襲生活)を始める際の注意点や体験などをご紹介しました。
非接触皮膚科学的には一次刺激性物質を避けることで肌本来のバリア機能を取り戻すことができ、何もつけない方が良いと推奨されています。
またスキンケアをやめるメリットとしては、余計な刺激を避けて肌が落ち着くことや時短・経済的な面でのメリットが挙げられます。
一方で、紫外線対策や乾燥への配慮は欠かせません。
さらに「非接触生活(非侵襲生活)」では、スキンケアをやめることだけでなく生活全体での刺激の軽減を見直すきっかけにもなります。
私も実践した体験から、肌や頭皮の変化を感じられることが分かりました。
もちろんスキンケアをしない生活は誰にでも合うわけではありませんが、自分の肌の声を聞きながら無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。